DPFは分解洗浄!再生不良解消のためのDPFクリーニング法を解説! 目次1 なぜDPFを分解洗浄すべきなのか2 アッシュ除去にはDOC(酸化触媒)が邪魔になる3 DPFは「両側」から洗浄しないとキレイに出来ない4 分解なしでDPF溶損の有無を確認できない5 十分な乾燥が出来ない6 分解洗浄のデメリット なぜDPFを分解洗浄すべきなのか DPFドットコムでは一体型、分割型に関わらず、DPFを分解洗浄しています。なぜ「DPF分解洗浄」なのか。当社があえて面倒なDPFの分解を行う理由をご説明いたします。 アッシュ除去にはDOC(酸化触媒)が邪魔になる 分割型のDPFマフラーはボルトを外して分割することで、それぞれ単独部品での整備が可能になります。 しかし、一体型のDPFマフラーの場合は分割できない上、前後配管で径を絞っていたり、整流板などがあるため、このまま直接DPFを洗浄することは容易ではありありません そして、特殊な場合を除いて、現在ほぼすべてのDPFマフラが、エンジン側から⇒酸化触媒(DOC)⇒DPF⇒(SCR)の順に触媒やフィルターを内蔵しています。 DPFの目詰まりを起こす主原因である、アッシュ(*エンジンオイルの燃えカス)はフィルターのエンジン側に蓄積されていき、四角い棒状の固形物になります。フィルターの止まり穴のエンジン側に蓄積されているので、エンジン側に取り出さない限り除去できません。 そのためエンド側からキャビテーション洗浄や高圧洗浄などを行うのですが、DPFのエンジン側に、ハニカム構造のDOCがあることにより、アッシュ排出の邪魔になるのです。 アッシュは洗浄液により、ある程度もろくすることもできるのですが、すべてを完全に粉々にすることは難しいです。洗浄水の色が無色透明になったとしても、DOCとDPFの間には固形のアッシュが取り残されている可能性が高いのです。 DPFは「両側」から洗浄しないとキレイに出来ない DPFの洗浄はクセがあります。しかし、どのDPFにも言える共通点が、両側から洗わないときれいに出来ない。ということです。非分解での洗浄の場合、エンド側からの洗浄のみになりますが、経験上それだけでは完全なアッシュの除去は出来ません。また、ススについても、薬液や洗浄水を弾く特性があり、非分解・非接触で完全な除去をするのは非常に困難です。 分解なしでDPF溶損の有無を確認できない 分解をする大きな理由の一つが「溶損」の特定です。 <【参考】溶損って何?溶損しやすい車種とは?> 溶損は回復できないDPFの損傷のため、弊社では洗浄・リビルト作成前に必ず検査を行い、溶損があるDPFの再利用はしません。 お客様のDPF洗浄依頼の場合でも、DPF到着後、必ず検査を行い、DPFに溶損がみられる場合はリビルト品・オリジナル新品・新品DPF入れ替え、買取などのご提案をさせていただいております。 十分な乾燥が出来ない DPF洗浄には大きく分けてWET洗浄(薬液浸漬や高圧水洗浄など・・・世界的にこちらが主流)DRY洗浄(ブロー&吸引や電気炉焼却・・・海外に多いようです)の二種類があります。 DRY洗浄では黒煙分は処理可能ですが、基本的にアッシュの処理は出来ません。そのような理由から、確実にアッシュまで洗い流すため、WET洗浄を行うのが主流です しかし、当然ながらWET洗浄には「濡れる」というデメリットがあります。 一体型DPFマフラーは閉鎖的な形状をしているため、非分解での乾燥は非常に困難です。十分な乾燥ができないまま使用したり、保管していると、いくらステンレス製のケースとはいえサビが回りやすくなります。サビによる歪みや穴が原因で排ガス漏れを起こすと、DPF内部温度が上がらず、自動再生に入れないなどの不具合の原因にもなります。 分解により開口面積を確保してしっかりと乾燥させることは非常に重要なことなのです。 分解洗浄のデメリット 分解洗浄のデメリットは時間がかかること! しかし、当社では時間のために品質を置き去りにはしない!そのこだわりを持って洗浄を行っております。DPFの分解洗浄はDPFドットコムにお任せください! 商品へのご注文、お問い合わせはコチラ