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【燃料添加剤】ディーゼルとガソリンの違いは?メリット・デメリット比較!

目次

燃料添加剤とは

燃料添加剤とは、ガソリンや軽油の燃料タンクに注入する添加剤です。

走行中にインジェクターのデポジットを除去したり、

エンジン本来の性能を回復させたりする効果を目的として使用します。

「エンジン洗浄」「馬力やトルクアップ」「燃費の向上」などの効果も得られます。

燃料添加剤は大きく2つに分けられます。

1つはガソリン車用の燃料添加剤

もう1つはディーゼル車用の燃料添加剤です。

その名の通りそれぞれの車両に合わせた効果を発揮するように作られています。

燃料添加剤の使い方

基本的な使用方法は、燃料添加剤の各ボトルや取扱説明書に記載されているので、

要点や注意点を説明したいと思います。

燃料添加剤は多すぎても少なすぎても要求する効果は得られません

 自分の車の燃料タンク容量を確認し、適量を入れることが大切です。

 各燃料添加剤の推奨使用量を守って添加しましょう。

・燃料と燃料添加剤をよく混ぜるために、

 燃料を入れる前に燃料添加剤を給油口から入れましょう

 そうすることで混ざりやすくなります。

・2回目以降は、燃料の残量から計算して適量の燃料添加剤を入れましょう

燃料添加剤の成分と効果

添加剤の主成分は「PEA(ポリエーテルアミン)」という物質で形成されています。

主に汚れを溶かす効果があります。

添加剤と一括に言っても様々な種類があり、その使用用途によって役割が変わってきます。

  1. 酸化防止剤
  2. 洗浄分散剤
  3. 粘度指数向上剤
  4. 摩擦調整剤
  5. 流動点降下剤
  6. 極圧剤
  7. 消泡剤
  8. 着色剤

など、様々な成分が配合された添加剤があります。

潤滑油添加剤やエンジン性能回復を主とした添加剤

エンジン内に蓄積したカーボンやスラッジの除去を目的とした洗浄用添加剤などが

販売されています。

「エンジンオイルの定期期な交換をするだけでは駄目なのか?」

という意見も多く、燃料添加剤の使用を疑問視される方も少なくはありません。

年式も新しく、低走行距離の車であれば、定期的なオイル交換のメンテナンスでも十分な性能、本来のエンジンパフォーマンスを維持することは可能です。

しかし過走行の車や年式が古い車であれば、エンジンオイルの本来の役割である、

「潤滑・密封・冷却・防錆・洗浄分散」などの基本機能に加えて、

エンジンに対しての燃料添加剤の効果が大きく期待できます。

メンテナンス不良の車や、移動距離が多いトラックなどは、エンジン内部に汚れが蓄積しやすくパワー低下や燃費が悪化してしまいます。

添加剤を使うことによって汚れの洗浄や、内部の潤滑、保護の役割などの回復が期待できます。

ガソリン車用燃料添加剤の性能と効果

エンジン内部の洗浄

ガソリン車用燃料添加剤には、エンジン内部を洗浄する効果があります。

燃焼室や吸排気バルブ、ピストンなどに堆積した「カーボンスラッジ」を洗浄、分解する効果があります。

カーボンスラッジとは、ガソリンの燃焼で発生した燃えカスなどを指します。

エンジンが燃焼を繰り返すことによって堆積していきます。

カーボンスラッジの堆積はノッキングやアイドリング不調といった症状に繋がっていきます。

エンジンの摩擦抵抗を増大させ、エンジン本来の力を低下させる原因にもなります。

燃料添加剤を加えたガソリンをエンジンで燃焼すれば、

カーボンスラッジ取り除くことができます。

燃費改善やエンジンパフォーマンスの向上

燃料添加剤の洗浄効果によって、

エンジン内部の摩擦抵抗が減り、スムーズな動きに繋がります

エンジン内部の抵抗が少なくなり、思うように動くことができるようになるのです。

動きが良くなるということは、燃費向上やアクセルレスポンスが改善され、エンジンパフォーマンス向上につながります

燃料添加剤は、本来のエンジンの性能を取り戻す「アシスト」をしてくれます

その他の効果

燃料添加剤には、潤滑剤やコーティング剤としての役割もあります。

潤滑剤としては、

エンジン内部のシリンダーやピストンリングのような金属部品の摩擦低減効果があります。

コーティング剤としては、燃料タンク内部や燃料通路の酸化や腐食を防止する効果があります。

燃料タンク内は意外と汚れが溜まっており、燃料タンク内と外気の温度差を原因とする結露によって錆が発生することがあります。

汚れや錆が原因で燃料タンクに穴が空いてしまうと、

燃料が漏れてしまったり、燃料経路に正しく燃料が供給されなくなり

車が動かなくなってしまいます。

燃料添加剤にはタンク内などを保護する効果があり、これらの症状を予防できます

ディーゼル車用燃料添加剤の性能と効果

燃料着火性能の向上

ディーゼル車用燃料添加剤によって

燃料着火性能を向上させることで燃焼効率が改善されます

決して、ガソリンスタンドで販売されている軽油の着火性能が低いわけではありません。

燃料添加剤に含まれるアルコール系など燃焼性の高い成分の効果で着火性能が良くなります

燃焼効率が上がることは、ディーゼルエンジンの出力向上やレスポンスの向上につながります

黒煙(カーボン)生成の減少

ディーゼル車用燃料添加剤には、

ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる有害物質である、黒煙(カーボン)の生成量を減らす効果があります。

燃料添加剤の効果で燃焼効率が向上すれば不完全燃焼する燃料が減少します。

その分黒煙(カーボン)の生成量が減少につながります。

黒煙(カーボン)の正式名称はPM(粒状黒鉛)といいます。

ディーゼルエンジンの燃料の燃え残りが微粒子になったものです。

非常に細かい粒子のため、肺がんの原因となります。

各国の排気ガス規制で強い排出制限がかけられています。

現在では黒煙(カーボン)を処理するための触媒【DPF】が取り付けられおり、

99%に近い量を排出抑制することができています

DPFは黒煙(カーボン)を触媒内に貯め、

ある程度溜まると黒煙(カーボン)を再燃焼させて処理する触媒です。

黒煙(カーボン)の再燃焼回数が増えると燃費が悪くなったり、

DPFの劣化が早まったりするなどのデメリットが多いです。

黒煙(カーボン)生成量が減ることでDPFを守ることができます。

エンジン内部の洗浄

エンジン内で発生した黒煙(カーボン)は排気ガスと一緒にエンジンから排出されます。

しかしその一部はカーボンスラッジとしてエンジンのバルブやインテークマニホールド、シリンダー内など様々な場所に堆積してしまいます。

これによって、吸気抵抗が増え燃焼効率の低下などを引き起こします。

長期間稼働したディーゼルエンジンほど堆積量が多い傾向があります。

燃料添加剤にはカーボンスラッジ生成を減らし、剥がれやすくなる成分が含まれているので、ディーゼルエンジン内にカーボンスラッジが溜まるのを抑制する効果が期待できます。

燃料添加剤の効果で堆積量が減れば、

良いエンジンコンディションを維持できる期間が長くなります

その他の効果

ディーゼル車用燃料添加剤には様々な商品があり、

エンジン内部の潤滑性能の向上やエンジンオイル性能の改善、硫黄成分による酸化物の生成の抑制などの効果があるものもあります。

ディーゼルエンジンの燃料(軽油)はインジェクターからシリンダー内部に噴射されますが、

ディーゼル車用燃料添加剤の中にはそのインジェクター内部の汚れを落とす洗浄効果もあるものもあります。

燃料添加剤のメリット・デメリット

メリット

燃料添加剤を使用することによるメリットはとても多いです。

上記でご紹介した、燃費の向上や振動の低下、静粛性などがあり、使用する燃料や症状に合わせて使う事で、車の性能を大きく回復、向上させる事が可能です。

低走行距離の車にも、もちろん使用可能ですが、過走行、シビアコンディションの車に使用する事で添加剤による恩恵を大きく受ける事ができます。エンジンの寿命が伸びる事に加えて、内部に蓄積した汚れを取り除くことでリフレッシュすることができます。

・ エンジン内部の洗浄効果

・ 燃費の向上

・ 腐食、サビ防止

・ エンジン内部の摩擦・摩耗の低減

・ エンジンの振動、静粛性の向上

この他にも、車の劣化からくるオイルの滲みや漏れに対応したエンジンオイル用の添加剤、

オイル上がり、オイル下がりに対応した添加剤もあります。

その車の状態や使用用途によって使う添加剤を変える事ができるのもメリットの一つです。

デメリット

燃料添加剤には多くのメリットが存在する一方で、

少ないですがデメリットも存在しています。

大きな点として挙げられるのは「コスト問題」です。

5,000kmもしくは半年に一回のエンジンオイルなどの定期交換費用に加え、

燃料添加剤の費用も必要になります

種類やメーカー、ガソリン車かディーゼル車かによって添加剤の金額は変わりますが、通常のオイル交換などのメンテナンス費用にプラスして添加剤の料金がかかってしまうので、コストは高くなってしまいます。

次に挙げられるのは、低走行、過走行などの車の状態にもよりますが、添加剤を使用したあとの効果があまり感じられないケースです。

実際にしっかりと効果は発揮できていても、車の使用状況によっては乗っているドライバーの方が効果を実感できない場合はあります。

幅広い種類が存在する添加剤の組み合わせによって、逆に車が故障してしまう可能性もあります。添加剤を選ぶ際には今現在の症状や併用する添加剤の組み合わせなど調べたうえで、合ったものを選ぶ必要があります。

現在の症状や使用している添加剤の組み合わせ以外にも、車種によって添加剤を使用できないケースもありますので、使用時には車に添加剤が使用できるかの有無も確認してください。

不安な場合には、所有する車のメーカーやディーラー、カー用品店等で購入前に確認されることをお勧めいたします。

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