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【デュトロ】DPR・DPF・DPDマフラー清掃方法と仕組みを写真解説
目次
はじめに
このページでは、DPFドットコムでご要望の多い下記の3つを重点的にご説明させていただきます。
出来るだけ写真素材を使って、分かりやすく皆様にお伝えできたらと思っています。
2.個人で出来る洗浄方法
3.DPFやDOCの簡単な仕組みの説明
ご利用にあたっての注意事項
この投稿内容で触媒の脱着や清掃は可能ですが、万が一故障した場合や不具合が生じた場合は、 DPFドットコムでは一切の責任を負いかねます事を予めご了承ください。
また、本記事では詰まりの解消をお約束するものではなく「この洗浄方法で詰まりが解消されない」等のご意見・ご感想は一切の責任を負いかねます。
すべては自己責任でお願い致します。
今回の洗浄で使用するトラックはコチラ
日野のデュトロを題材にして取り外しから洗浄していきます。
ここからは、DPF・DPR・DPDを総称してDP触媒とさせていただきます。
出来れば取り外し前の画像も撮影したかったのですが間に合わず・・・。
赤丸の部分に大きいボルトで数本固定されています。
インパクトを使えば外れます。
エアーインパクトがあれば、なおのことOKです。
また、取り外しの際にはコードの様な差圧センサー類があると思いますので、そちらも慎重に取り外しをして下さい。
少し遠目から撮影しました。
大体ですが、触媒は外側から見える部分にあることが多いです。
取り外し後をズームして撮影しました。
意外と小さいパイプで繋がっています。
実際のDPRを使った説明画像です。
画像の左から右にかけて排気ガスは流れていきます。
酸化触媒やDP触媒は、排出するガスを内部で燃焼して、クリーンな空気を排出してくれます。
このセンサーは差圧を計測してくれるセンサーになります。
触媒の入り口と出口に1つずつ計2個付いています。
触媒が詰まっていると、差圧がおかしいですよ!とランプの点滅で警告してくれています。
写真のように防水対策をしてください。
水に濡れた状態で配線を繋ぐとショートしてしまいます。
もし、配線が濡れてしまった場合は、よく乾燥させることでショートを防ぐ事が出来ます。
ボルト8か所を外して下さい。
エアーインパクトがあればすぐに外れます。
また、車両年数によっては、ボルトが朽ちている場合があるので慎重に作業を進めてください。
反対側も同じ工程でボルトを外して下さい。
エンジンから排出される煤(スス)がすべてフィルターに溜まっていくため、かなり真っ黒に汚れています。
フィルターの出口の部分はまっさらな状態です。
確実に煤(スス)やスラッジをフィルターでキャッチしているのが分ります。
DP触媒恐るべしです。
こちらは酸化触媒がある側のフィルターです。
黒い部分は煤(スス)。
ちょこちょこ見える白い物質はアッシュです。
酸化触媒洗浄編
酸化触媒は基本的には水洗いですぐに綺麗になります。
写真のように、上からの水圧で十分綺麗になってくれます。
反対側も交互に洗浄をお願いします。
仕上げに、上からエアーを吹きかけると「じわー」と汚れが出てきます。
乾燥させながら汚れを落として完了です。
DP触媒洗浄編
DP触媒を洗浄する際は、温度が大切です。
触媒の中ではエンジンオイルから出る油分と煤(スス)が合わさって固着してしまっています。
出来ればこれを解消するために冷水ではなく、温水を使用して下さい。
50℃~60℃を目安に調整して下さい。
もし、温水が使えない場合は、冷水でも洗浄は可能です。
何度も何度も方向を変えながら通水作業を行います。
触媒を動かすことで内部の煤(スス)やスラッジが剥がれおちます。
※触媒の中には空洞の部分があるため、汚水が溜まっている可能性があります。
水洗いでもこれぐらいの煤(スス)は出てきました。
詰まりが酷い場合はバケツ2杯分ほどの煤(スス)が出てきます。
また、DP触媒の洗浄は2時間以上を目安に行ってください。
詰まりの具合にもよりますが、何度も通水させる事で触媒が貫通してくると思います。
画像のように水が貫通すると通水確認は完了です。
最終の確認です。
通水が終わると一度エアーを吹いて下さい。
反対側から水があふれ出すと完全に触媒が貫通していることが分かります。
あとは乾燥させて作業終了となります。
内部に水が溜まった状態で設置し、手動再生や強制再生を行うと白煙がでる場合があります。
これは、水蒸気ですのでご安心ください。
最後に
このように、分離型の触媒で詰まりが酷くない触媒であれば、自分で取り外して洗浄することが可能です。
また、ディーラーや整備工場やメーカーであっても作業工程は基本的に同じと言えるでしょう。
基本的にはスチーム洗浄やエアーブローなどが一般的です。
ランプが点滅や点灯する原因はたくさんあります。
EGRクーラーの詰まりや、センサー類の故障パイプの破損などなど。
ランプの点滅頻度が気になる方や、ランプが点灯でお悩みの方。
まずはお近くのディーラーや整備工場で見て頂いた方が賢明かもしれません。
当記事が、何かの参考になりましたら幸いです。
最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。