
【ディーゼルエンジン】ガソリンエンジンとの違いは?仕組みを解説!
目次

近年、ディーゼルエンジン搭載の車を見かける機会が増えてきました。
かつては主にトラックやバス、建機などの大型車両に使われることが多かったディーゼルエンジンですが、現在では燃費や環境への良さが評価され、一般の乗用車でも注目される存在となっています。
一方で、乗用車の多くはガソリンエンジンが採用されており、それぞれのエンジンには異なる仕組みや特徴があります。
今回は、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの基本的な仕組みの違いや、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
ディーゼルエンジンとは?仕組みと特徴を解説
燃費の良さや力の強さから、トラックやバス、建機などに多く採用されているディーゼルエンジン。その仕組みや特徴を詳しくみていきましょう。
ディーゼルエンジンの仕組み
ディーゼルエンジンの大きな特徴は、燃料と混ざった空気ではなく、「空気のみを圧縮」している点になります。
詳しい流れは下記の図を参考にしてください。

①吸気行程で「空気のみ」をエンジンの中に取り込む
②圧縮行程で「空気」を高温高圧になるように圧縮する
③燃焼・膨張行程で高温高圧になった「空気」の中に軽油を噴射し、自己着火させて爆発させる
④爆発によって燃焼後に残ったガスが排気される
「自己着火」=圧縮された空気に直接燃料を噴射することで大きな爆発が起きるので、ディーゼルエンジンは低回転から強い力が必要なトラックやバスに多く利用されているということです。
ディーゼルエンジンの強み
①力が強い
ディーゼルエンジンは、高い回転数を出すのは少し苦手ですが、ターボチャージャーという部品と組み合わせることで、エンジンの回転数が少ない状態でも強いパワーを生み出せます。
そのため、トラックやバス、船、建機など、大きな荷物を運ぶ車両や重機に多く採用されています。
※ターボチャージャーとは:排気ガスの力を利用して空気をエンジンに送り込み、エンジンの力を強くする装置
②燃費がいい
燃料の燃焼効率が高いため、同じ量の燃料でより長い距離を走ることができます。また、CO2の排出量もガソリンエンジンに比べて少なく、環境負荷の軽減にも貢献します。
③燃料(軽油)が安い
ディーゼルエンジンは軽油を使用するため、ガソリンに比べて燃料コストを抑えられます。近年では、燃費の良さと相まって経済的なメリットが大きいことから、ディーゼル車が再び注目されています。
ガソリンエンジンとは?仕組みと特徴を解説
続いて、乗用車を中心に広く普及しているガソリンエンジンの仕組みや特徴を、詳しくみていきましょう。
ガソリンエンジンの仕組み
ディーゼルエンジンでは、「空気のみ」を圧縮させていましたが、ガソリンエンジンでは「燃料+空気」を圧縮します。
こちらも、詳しい流れは下記の図を参考にしてください。

①吸気行程で燃料を噴射、空気と燃料の混ざった「混合気」をエンジンの中に取り込む
②圧縮行程で「混合気」を圧縮する
③燃焼・膨張行程で「混合気」にスパークプラグで点火して爆発させる
④燃焼後に残ったガスが排気される
「スパークプラグで点火」=混ざりあった空気に火花で着火することでマイルドに燃焼が広がるので、エンジンの回転数が必要なスポーツカーには向いています。
ガソリンエンジンの強み
①初期コストが安く、メンテナンスがしやすい
ディーゼルエンジンは構造が複雑なため車両価格が高くなりますが、それに比べてガソリンエンジンはシンプルな構造のため、車両価格がディーゼル車に比べて安くなっています。
②静粛性が高く、振動が少ない
ガソリンエンジンは圧縮比が低く、燃焼の爆発力もディーゼル車に比べて穏やかなため、エンジン音が静かで振動が少なくなっています。
③加速がスムーズ
ガソリンエンジンは回転数を上げやすく、エンジンレスポンスが良いためスムーズでスポーティーな走りができます。高回転域までスムーズに吹け上がるため、街乗りや加減速の多い運転に向いているといえます。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違い
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは、燃焼の仕組みや燃費、エンジン音などに明確な違いがあります。それぞれの違いを詳しくみていきましょう。
吸入空気
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンは、燃焼の仕組みに大きな違いがあるため、吸入する空気の種類も異なります。
・ガソリン:燃料と空気を混ぜた「混合気」をシリンダー内に取り込む
・ディーゼル:「空気のみ」をシリンダー内に取り込み、圧縮して高温・高圧にする
燃焼方法
エンジン内部での燃焼の仕組みは、それぞれ次のようになります。
・ガソリン:圧縮された「混合気」にスパークプラグで火花を飛ばし、燃焼を発生させる
・ディーゼル:圧縮された高温・高圧の空気に燃料を噴射し、自己着火で燃焼を発生させる
エンジン音
エンジンの燃焼方式の違いにより、エンジン音にも大きな差があります。
・ガソリン:燃焼の爆発力が比較的穏やかで、エンジンの回転もスムーズなため、静粛性が高く振動も少ない。街乗りや快適なドライブに適している。
・ディーゼル:高圧縮で自己着火させるため燃焼の衝撃が大きく、「ガラガラ」という特徴的なエンジン音が発生しやすい。特に、低回転域では振動も大きくなるが、その分、力強い走りが可能。
燃費
最後に、燃費に関してはディーゼル車の方が優れています。
実際にトヨタ「ランドクルーザープラド」のカタログ燃費を比較すると、
・ガソリン車:8.3km/L
・ディーゼル車:11.2km/L
このように、同じ車種でもディーゼル車のほうが燃費が良いことが分かります。
どちらを選ぶべき?
ディーゼル車とガソリン車、それぞれに異なる特徴があり、使用する環境や目的によって最適な選択肢が変わります。
ここでは、それぞれの車がどんな人に向いているのかをみていきましょう。
ディーゼル車が向いている人
①高速道路や長距離をよく走る人
→燃費が良く、力が強いため高速走行や長距離移動でも安定した走りが可能
②坂道などパワーが必要な場面が多い人
→低回転から強い力を発生するため、坂道や重い荷物を積んだ状態でもストレスなく走行できる
ガソリン車が向いている人
①街乗りメインの人
→エンジンの暖まりが早く、ストップアンドゴーの多い都市部の運転に向いている
②メンテナンスを簡単にしたい人
→構造がシンプルで部品も多く流通しているため、故障時の修理コストが比較的安く、定期的なメンテナンスも手軽にできる
まとめ
いかがでしたか?
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンには、それぞれ異なる良さがあり、用途や走行環境によって最適な選択肢が変わります。
ディーゼル車は燃費が良く、力が強いため、長距離走行や重さのある車両に適しています。一方で、ガソリン車は静粛性が高く、スムーズな加速が可能なため、街乗りや短距離走行に適しています。
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