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【タイミングベルト】仕組みや交換費用を徹底解説!タイミングチェーンとの違いも!

タイミングベルトは車を動かす駆動部分の中でも重要な仕組みと役割を担います。

しかし「タイミングベルト」という言葉を聞いても、意外と仕組みや役割を理解している方は多くありません。

そこでこの記事では、タイミングベルトの特徴や仕組み、交換費用、交換目安時期について、元自動車整備士である私の経験を元に徹底解説します。

「タイミングベルトのことが知りたい」という方は是非参考にしてみてください。

タイミングベルトとは?

タイミングベルトは、車に搭載されたゴム製のエンジン部品の1つです。

「カムベルト」と呼ばれることもあり、エンジンの点火や駆動に大きく影響を与えます。

タイミングベルトにはエンジンの吸気・排気や点火などが適切なタイミングで行われるように調整する役割も担います。

タイミングベルトの仕組み

タイミングベルトは、エンジンで生み出した動力をクランクシャフトからカムシャフトに伝達する役割も担っています。

そしてカムシャフトを回転させてバルブを規則的に動かし、一連の動作をスムーズに連動させる重要な仕組みも行います。

エンジン回転による動力がバルブの開閉動作のタイミングであることから「タイミングベルト」という部品名が名づけられた経緯もあります。

タイミングベルトの位置はココ!

タイミングベルトはエンジン内部のクランクシャフトとカムシャフトを結ぶ位置にあるベルト状の部品です。

エンジンが規則的な駆動を行うためになくてはならない部品であり、車の中でも重要な役割を担います。

タイミングベルトは、ベルトの表面がカバーで覆われているため、ボンネットを開いても簡単に自分で確認することはできません。

タイミングベルトを交換せずにいるとどうなる?

タイミングベルトの交換時期にもかかわらず、交換しない場合には「エンジンが停止する」可能性が高くなります。

エンジン内部の損傷や破損もしていると、修理費用がさらに高額になりやすくなるでしょう。

車の急停止は大きな車両事故に発展しやすい傾向も考えられます。。理想は「タイミングベルトの寿命を迎える前に交換を実施する」ことです。

タイミングベルトの寿命は10年が目安時期

タイミングベルトの寿命は「10年」が1つの目安時期になります。

ただし、10年はあくまで目安時期のため、タイミングベルトによっては10年以上経過しても、交換しなくて良い可能性も考えられます。

平均寿命が10年であるため、1年に1万km走行すると計算して、10万kmごとに1回とも計算できます。

また、タイミングベルトの交換時期は、部品の状態によっても大きく異なります。

具体的には、山道や悪路の多い場所での走行が多い方は、街乗り走行の方に比べて、タイミングベルトの劣化スピードが早い傾向があるでしょう。

車の排気量や軽自動車、普通車などの車種によっても交換時期が異なります。

一般的には軽自動車より普通車の方が排気量が多く、エンジンにかかる負担が大きいため、タイミングベルトの交換時期が早い傾向もあります

タイミングベルトがダメになる前兆サインを教えて

車の知見がない初心者の方が、タイミングベルトが切れる前兆を見極めるのは難しい傾向があります。

もし、タイミングベルトが切れる前に異音が発生した場合でも、交換前にエンジンが急停止する可能性が高いです。

最悪の場合、タイミングベルトだけでなく、エアコンベルトやファンベルトにも別の症状が発生している可能性も考えられます

タイミングベルトの異音に気がついた場合には、すぐに修理工場に車を持っていき、確認作業を実施しましょう。

安心安全な走行を意識する方は、定期的な車のメンテナンスを行い、タイミングベルトの状態をプロの整備士に判断してもらうことをおすすめします。

タイミングベルトとタイミングチェーンとの違いとは?

近年、タイミングベルトの代わりとしてタイミングチェーンを使用する方が増加傾向にあります。

タイミングチェーンとは、車のメンテナンスフリーの強度や静粛性を高めた部品のことです。タイミングベルトでは補えない劣化寿命をカバーできる魅力があります。

部品の役割はタイミングベルトと類似している点が多いですが、部品に使用される素材に違いがあります。

タイミングベルトはゴム素材で作られているのに対して、タイミングチェーンが金属で作られているため、耐久性に優れている特徴があります。

そのため、タイミングチェーンを取り付ければ、余程の事故で車が大きく損傷しない限り、交換する手間はありません。

一昔前までは、タイミングチェーンを取り付けると車から騒音がする不安要素がありましたが、技術の進歩もあり、騒音の問題点は解消されています。

タイミングベルトの3つの劣化原因

タイミングベルトが劣化する原因は3つあります。

・エンジン内部への浸水

・エンジンオイルの経年劣化

・冷却水の残量が少ない

タイミングベルトは「急発進」「急加速」「急停止」の3つの負荷以外にも、劣化が進みやすくなる原因があります。

タイミングベルトが劣化する原因について、1つ1つ詳しくみていきましょう。

エンジン内部への浸水

エンジン内部のパッキンやエンジン周りのゴム製品が経年劣化すると、雨天走行時にエンジン内部に水が入り、劣化が進む可能性があります

特に、冠水道路を走行する場合には、エンジン内部に水が侵入しやすくなるため、タイミングベルトに異常が発生しやすくなるでしょう。

エンジン周りのゴムやパッキンは、日頃の定期点検などで交換できる部品です。

タイミングベルトの交換時期を長くするため、定期的な車のメンテナンスを欠かさず、実施することをおすすめします。

エンジンオイルの経年劣化

エンジンオイルは「半年に1回」もしくは「5,000km」に1回交換が必要です。

エンジンオイルを交換せずに古いオイルを使用し続けるとエンジンの動きが鈍くなり、タイミングベルトの負担が大きくなります。

半年に1回が早いと感じる方は、せめて1年に1回は車のメンテナンスを実施することを元整備士が強くおすすめします。

オイル交換→https://dpf-dpd.com/wisdom-bag/post-12131

冷却水の残量が少ない

車を稼働させるとエンジンが動くことで熱を帯びます。

エンジンを動かすことで発生する熱を抑えるため、冷却水の交換及び補充作業は車に欠かせません

仮に冷却水の残量が少ない状態の場合、エンジンが十分に冷えないことで、タイミングベルトのゴム劣化が進行しやすい傾向があります

最悪の場合、エンジンがオーバーヒートを起こし、大きな修理費用が必要になる可能性もあります。

冷却水の補充も車の定期点検の点検内容の1つに含まれています

定期的に点検費用が必要になりますが、大きな修理費用が必要になることをカバーするためにも欠かせない車のメンテナンスです。

【元整備士が解説】タイミングベルトの交換費用と交換方法

タイミングベルトの交換時期と交換費用を元整備士である私の経験を元に解説します。

初心者の方がタイミングベルトを1人で交換することは、技術的にも難しいかもしれません。しかし、タイミングベルトの交換方法を理解することも重要になります。

タイミングベルトの交換費用と交換方法を詳しくみていきましょう。

タイミングベルトの交換費用

タイミングベルトの交換費用は「タイミングベルト本体」「タイミングベルト交換工賃」の2つに分けられます。

それぞれの費用を以下にまとめました。

・タイミングベルト本体価格:3,000円〜7,000円

・タイミングベルトの交換工賃:30,000円〜50,000円

タイミングベルトの部品単体の費用がそこまで高くありません。比較的お手頃な価格帯で購入できる部品です。

しかし、タイミングベルトの交換の場合、エンジン内部部品の取り外しからタイミングベルトの取り付けまで多くの作業時間が必要になります。

作業時間が必要になる分、工賃も高いという特徴があります。

作業工賃は、ディーラーやカーショップ、町の修理工場によって費用が異なります。

タイミングベルトと工賃の業者別費用は以下の表を参考にしてください。

以下の表はあくまで業者別の参考費用です。店舗や修理工場によって費用が異なります。

【業者名】 【修理費用】
ディーラー 35,000円〜80,000円
カー用品店 25,000円〜50,000円
ガソリンスタンド 22,000円〜45,000円
修理工場 24,000円〜60,000円

なるべく費用を安く抑えたい方は、業者ごとに相見積を取ってみるのも良い方法かもしれません。

 

タイミングベルトが切れている場合、さらに費用がかかる可能性も

タイミングベルトの交換時に「タイミングベルトが切れている」「関連部品の交換が必要」なケースの場合、修理費用がさらに高額になる可能性があります。

特にタイミングベルトが切れている場合、他のエンジン関連部品が損傷している可能性が高く、工賃込みで「80,000円〜400,000円」ほどの費用がかかるケースもあります。

業者によっては、プーリーが上手く噛み合っていないことが原因で、ウォーターポンプやサーモスタットの交換を提案される場合もあるでしょう。

タイミングベルトの交換方法

タイミングベルトの交換は以下の手順で行います。

1:交換用のタイミングベルト、各所シール類や整備書を準備

2:バッテリーのマイナス端子を外す

3:タイミングベルトの表面のカバーを外す

4:タイミングベルトが切れていないか、水、オイルの付着がないか確認

5:プーリーとタイミングベルトの取付位置をマーキングする

6:旧タイミングベルト取り外し

7:新タイミングベルトを取り付けする

8:クランクシャフトとカムシャフトを調整してピストン圧縮上死点を調整する

9:タイミングベルトの調整作業

10:手でタイミングベルトを4回〜5回ほど回して駆動確認

11:ベルトに異常がなければ完了

上記作業内容を確認すると、意外と簡単に感じる方もいるかもしれませんが、実は難易度の高い作業の1つです。

自分で交換したことにより、車が動かなくなるリスクも含めてタイミングベルトを交換する場合には、プロの整備士に交換してもらうことをおすすめします。

タイミングベルトを長く使い続ける秘訣とは?

タイミングベルトを長く使い続けるには「エンジンオイル」「冷却水」の交換を定期的に実施しましょう。

タイミングベルトはゴム素材を採用していますが、熱に弱い特徴があります

そのため、エンジンオイルの状態が悪化すると、エンジン回転部の滑らかさがなくなり、ベルトに大きな負担が加わります。

冷却水はエンジン内部の熱を冷やす役割をしているため、残量が少なければ、高温状態になり、結果的にタイミングベルトに余計なダメージを与えてしまいます。

エンジンオイルと冷却水の交換は、エンジンの内部状態に大きく関係してきます。

2つを定期的に交換することは、結果的にタイミングベルトの寿命を延ばし、費用の軽減にも繋がるでしょう。

エンジンオイルとクーラント液の交換は、必須事項とも言える内容とも言えます。

まとめ

タイミングベルトは、車を動かす際に重要になる部品の1つです。

しかし、大半の人はタイミングベルトの仕組みや特徴、交換費用などを理解していません。

日常生活には欠かせない「タイミングベルト」の特徴や仕組みを理解することで、いざベルトの交換が必要になった場合でも、すぐに次の行動を実行できます。

タイミングベルトの交換時期をできる限り伸ばすには、「エンジンオイルと冷却水」の交換は必須項目です。

もし、タイミングベルトのことで気になることがありましたら、ご気軽にこの記事の内容を振り返ってみてください。

この記事の内容を参考にして、タイミングベルトの特徴や仕組み、交換費用を理解してみましょう。

     

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