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DPFマフラー
マツダ:ボンゴ/タイタン 日産:バネット 三菱:デリカで使用されている
(Diesel Particulate Filter)の略称で、日本語に訳すとディーゼル微粒子捕集フィルターです。
ディーゼル自動車から排気される粒子物質(PM)を捕集し、大気中に排出しないようにする後処理技術です。しかし、排気ガスがフィルターを通り抜ける際に粒子物質(PM)が捕集されるため、何年も蓄積されると機能が低下します。
DPRマフラー
日野:デュトロ トヨタ:ダイナ・トヨエース
(Diesel Particulate Active Reduction System)の略称で、日本語に約すと排出ガス浄化装置です。
DPFの分岐のようなもので、フィルターで粒子物質を捕まえてくれるのはもちろんですが、この作業を繰り返すとフィルターが目詰まりを起こしてしまいます。目詰まりを起こすと機能が低下するため、内部で燃焼し再生してくれる機能を付与しています。
DPDマフラー
いすゞ:エルフ 日産:アトラス マツダ:タイタン
(Diesel Particulate Defuser)の略称で、日本語に訳すとPM微粒子除去装置です。
排気ガスに含まれるPM(粒子物質)を浄化してくれる装置です。
一定以上のPMが蓄積すると自動的に燃焼(再生)作業を行います。
これと同時に、DPDランプが点灯します。
日野デュトロDPRマフラー 取り外し後の写真
DPF・DPR・DPDの違い
これら3つの違いを説明させて頂きます。
ずばり、これは各メーカーの呼び方の違いなんです。
この装置の役割は3つとも完全に一緒です!
○DPD ⇒ いすゞ
この6社がこの名称の代表といえるでしょう。
この装置ってなに?どんな意味があるの?
昔はよくこのような光景を目にしましたが、今ではあまり見かけませんね。
これらの装置は、排気ガスを出す前に有害物質を除去してくれます。これにより、クリーンな空気が出てくるわけですね。
これも一重にこのDPF・DPR・DPDのお陰なんですね。
簡潔に言うと、自然や動物に害が無いように、有害物質(排気ガス)をキレイな空気に変えてくれる装置です。
構造上では半永久的に有害物質を装置内で燃焼することの出来る、素晴らしい装置なんです。
このDPF装置って故障するの?
これらは半永久的に稼動できる装置とされてきましたが、実は故障するんです!
DPF等が普及し時が経つにつれて脆さが露呈してきているのも事実なんです。DPF内で燃焼しきれなかった炭化物がフィルター内部に堆積しエンジントラブルをおこしています。
燃焼しきれなかった炭化物が内部に堆積することで、フィルターとしての機能が低下しランプが点灯もしくは点滅します。
もし故障した場合は直せるの?
内部で炭化物が凝固し機能自体が故障してしまった場合は交換になります。
交換になると、費用は約25万~100万程度。価格に開きがありますが、商品によってまちまちです。整備工場やディーラーなどにお願いすれば交換可能となっています。
しかし、完全に詰まる前なら洗浄が可能です。目安としては、走行距離約10万キロ前後となっています。15万キロを超える場合はすぐに洗浄が必要となるケースが多いです。
【まとめ】
DPF・DPR・DPD これら全てに共通するのが、
自然や動物に害が無いように有害物質(排気ガス)をキレイな空気に変えてくれる装置ということです。
名称や除去方法は違いますが、装置の役割(排気をキレイな空気に変えてくれる装置)は全て同じです。