この記事では、トラック・バスの「チェックランプの意味」「何故チェックランプが点くのか」「メーカー毎の点滅・点灯の際の対処法」などを分かりやすく解説していきます。
※画像はエンジンRFのDPF
DPFという呼び方はメーカーによって異なりますが(DPR・DPDとも言う)、以下DPFと総称します。
DPFってなに?各メーカーの呼び方の違いについて詳しく知りたい方はコチラ >>
DPFが分からない!という方は上記の記事をご一読下さい。
チェックランプの意味を画像解説!
まず、初めに確認しておきたいのがチェックランプの意味についてです。
以下のランプが点灯している場合はDPFの故障の疑いがあります。
インジケータランプ
煙がモクモクしている様なこの画像が表示している場合は、
このランプが表示されると、DPFマフラーが詰まりだしたというサインです!
出来るだけ早く対処が必要です。
インジケータランプが点滅している場合
各メーカー約50kmまでは走行しても問題はありませんが、出来るだけ早く車両を止めてDPFの再生作業を行ってください。
手動再生を無視して走行を続けた場合は、点滅から点灯に変わります。
必ず近いうちに「手動再生」を行ってください。
インジケータランプが点灯している場合
点灯になった場合は車種によってはエンジン制御がかかり、速度が40km~50km程しか出なくなります。
インジケータランプが点灯している場合は、ドライバー側のチェックランプ解除は不可能です。
しかもこのエラーを消すには、専用のテスターが必要になります。ディーラーや特定の整備工場しか所有していないので注意が必要です。
やっかいになる前に、必ず再生作業をおこなってください。
エンジンチェックランプ
こちらのランプが点灯した際は、エンジン系・吸気系の不具合が考えられます。
前項のインジケータランプと同時点灯している場合は、DPFが詰まり過ぎていて排気が上手く抜けていかないために、エンジンの警告をしている可能性が高いです。
ちなみに、このチェックランプのみが点灯した場合は、O2センサー単体がエラーの原因の可能性があります。
各メーカーの対処法をまとめてみました
詳しい対処法はメーカーによって異なります。下記にてまとめてみました。
日野自動車
■ランプ点滅
⇒ 常時点滅したら 150kmまたは8時間以内に手動再生をおこなって下さい。再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯し手動再生不可能になります。
■ランプ点灯
⇒ 「点灯」に切り替わるとエンジン制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点灯したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 15~30分
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■DPRの対処について
◎日野自動車(株)お客様相談窓口
トヨタ
■ランプ点滅
⇒ 常時点滅したら 50kmに手動再生をおこなって下さい。再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯し手動再生不可能になります。
■ランプ点灯
⇒ 「点灯」に切り替わるとエンジン制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点灯したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 15~40分
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■DPRの対処について
◎トヨタ(株)お客様相談窓口
いすゞ
■ランプ点滅
⇒ 常時点滅したら出来るだけ早く手動再生をおこなって下さい。再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯し手動再生不可能になります。
■ランプ点灯
⇒ 「点灯」に切り替わるとエンジン出力制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点灯したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 15~20分
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■DPDの対処について
◎いすゞ自動車(株)お客様相談窓口
三菱ふそう
■ランプ点滅
⇒ 常時点滅したら 50kmまたは1時間以内に手動再生をおこなって下さい。再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯し手動再生不可能になります。
■ランプ点灯
⇒ 「点灯」に切り替わるとエンジン制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点灯したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 15~25分(ローザは15~40分)
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■スス堆積量の確認
■DPFの対処について
三菱ふそうトラック・バスのDPR再生の方法や詳しい情報はコチラ>>
◎三菱ふそうトラック・バス お客様相談窓口
【0120-324-230】
UDトラックス
■ランプ点滅
⇒ 常時点滅したら 200km以内に自動再生をおこなって下さい。再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯し手動再生不可能になります。
■ランプ点灯
⇒ 「点灯」に切り替わるとエンジン制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点灯したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 35分前後
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■スス堆積量の確認
■DPFの対処について
◎UDトラックス お客様相談窓口
【0120-67-2301】
マツダ(トラック)
■ランプ点灯
⇒ 常時点灯したら 30kmに自動再生をおこなって下さい。し「30Km 以上」走行した場合は、手動再生を開始する。手動再生を無視して走行を続けた場合は、インジケータランプが点滅し手動再生不可能になります。
■ランプ点滅
⇒ 「点滅」に切り替わるとエンジン制御が掛かり、排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。点滅したまま走行を続けると、致命的な故障に繋がる可能性があります。ディーラーまたは整備工場で修理をして下さい。
■手動再生時間目安
⇒ 20~30分
手動再生が上記の時間を越える場合は、触媒の劣化やインジェクター・排気シャッターバルブの故障などいろいろの原因が考えられます。
■DPFの対処について
◎マツダ お客様相談窓口
DPFの手動再生が終わらない場合
DPFの手動再生が完了終わらない場合は以下の原因が考えられます。
・DPFの故障
・インジェクターの詰まり
・排気シャッターバルブの故障
・温度センサー・差圧センサーの故障
・EGRクーラー(バルブ)の詰まり
・その他吸気系のカーボン詰まり
他にも様々な理由でインジケータランプは点滅・点灯します。
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